妄想heaven

SEVENTEEN全員でのドラマか映画が見たいな......

こんな毎日も悪くない

 

エスクプスは、リビングにあるウォヌのベッドで一日を過ごすことにした。
別に深い意味なんてなく、自分の部屋のパソコンでジョンハンとドギョムが朝からゲームをしてるから。

ウォヌは時折付き合ってそんな二人のサポートをしてる。
時々は出てきてリビングで寛いでいるけれど、しばらくすると「ウォヌや~。なんかパソコン壊れた~」と叫ぶハニの声に、「壊れる訳ないって」と笑いながら戻っていく。
高機能なマウスだから、逆に変なところを押したんだろう。

ミンギュがウロウロしてる。リビングだから当然だろう。でもなんでかディノもいる。
宿舎が二つに分かれたはずなのに。
でも気づけばリビングのテレビを見てるのはジュンで、何故かホシもいた。

出前で頼んだあれやこれやをリビングの床に広げて、なんでかみんなで食べている。
まぁ楽しいからいいけど。
この後運動に行くというホシと、ウジのいるスタジオに行くというミンギュと、事務所に行くというディノと、それぞれに誘われたけど断った。
なんとなく、今日は一日リビングのベッドでのんびり過ごす気分だったから。

スングァンとバーノンは二人で朝から映画を見まくっているという。
ディエイトは今日も芸術を極めてる。
ジョシュアは部屋で寝てる。
たぶんお腹が空いたら起きてくるだろうけど、動くことがないのだから腹が空くこともあまりないかもしれない。

「ヒョン。ほんとに行かないの?」

ディノが最後にもう一度と声をかけてくれたけど、「いってらっしゃ~い」と手を振っておいた。
日頃から頑張り屋なディノは、最近ますます頑張っていて、ちょっと心配。
多分ディエイトの踊りを見たからだろう。洋服のセンスや、写真の撮り方や、芸術的なことで後れを取っても気にならないのに、踊ることでは負けたくないんだろう。

「お前だって、凄いじゃん」

そう言っても、ディノは納得しなかった。
ディノ曰く、「俺が踊るのは、ディエイヒョンも普通に練習したら踊れるけど、あの踊りは、幾ら練習したって俺には踊れないもん」ってことらしい。

言いたいことは判るし、確かにそうかも......と思わせられる。
踊りさえもディエイトは、芸術の域で楽しみだしたから。

「でも、お前が俺には、一番自慢の弟だぞ」

そう言えばディノは嬉しそうに笑ってくれたけど、それでもやっぱり納得はできなかったのか、日々事務所に顔を出しては、自分だけの踊りを模索しているらしい。

マンネが頑張る中、それに比べて95ラインは、比較的のんびりと過ごしてた。
ジョシュアはとにかく寝てる。「いや俺、寝すぎて身長伸びるんじゃない?」と、バカなことを言いつつも、寝てる。
ジョンハンはとにかく遊んでる。まぁそれでカラットたちと交流もしてるから、働いているといえば働いているんだろうけれど、楽しそうに遊んでる。

それからエスクプスは、そんなメンバーたちをただ見ている。
非日常の今を、それなりに楽しんでいるメンバーたちを見ながら、休息の続きみたいな毎日を過ごしてる。

きっとまた忙しい毎日が戻ってきて、「嘘だろ」みたいなスケジュールに追いやられていくと信じながら。こんな毎日も悪くないな......って思いながら。

 

The END
1305moji