ホシとドギョムと一緒にウォヌはコンビニに行った。
手には飲みかけのミルクティー。
黒いキャップに、大き目な白T。メガネ。スマホ。いたって普通なのに。
「ウォヌよん、そんな恰好で外出たの?」
ミンギュにいきなりそう言われて、「出たけど」って言ったら「信じられない」とも言われた。
元からミンギュはちょっとバカだけど、最近もっとバカで、「そんな恰好は危険だって」とか真剣に言う。
「いやお前がな」
ウジが、ホテルのジムに向かうのか、そんなミンギュの方が危険だと言わんばかりな発言を残して通り過ぎて行った。ホシは嬉しそうにそれについて行く。
ウォヌは「はははは」って笑いながら、冗談だろって感じでやり過ごそうとしたのに、ミンギュは諦め悪く「もっとダサい服着なよ」とか言ってくる。
「ダサい服ってどんなだよ」って言えば、「ドギョミが着てるような奴」とか酷いことを言う。当然一緒に買い物して帰って来たドギョムだってまだ近くにいて、「え? 俺今普通にディスられた? なんで? どうして?」ってパニくっている。
「ディスってないディスってない。お前の服はお前にはピッタリあってて何も問題ないよ。ウォヌが着たらテイストが違うってだけのはなしだろ」
すかさずジョンハンがそうフォローして、ドギョムが「あ、なんだそっか。そうだよね。俺、ディスられたのかと思って焦っちゃった」とか言っていたけれど、多分ディスられている。
「わかった。じゃぁ今度、ドギョムの服を借りて出かけるよ」
面倒だからとウォヌが適当に頷いて答えたら、「ドギョミの服をウォヌが着たら、結構タイトなんじゃないの?」と口を挟んできたのはディエイトで、しらっとした顔をしてるけど、多分ちゃちゃを入れに来たんだろう。
ミンギュが慌てて「ダメだ。危険だ」とかまた言い出して、収集はつきそうにない。
何が危険なんだ......とは、ミンギュ以外は絶対思ってるはずなのに、結構デカイし、無表情でいれば誰も近寄って来ないし、カワイイタイプでも美人ってタイプでもないのに。
「じゃぁ次の時は、お前が一緒にコンビニに行けばいいじゃん」
そう言えば、ミンギュは物凄く力強く頷いていた。
俺が一緒だったらストローを忘れるなんてコンビニ初心者みたいなミスはおかさないし、コンビニのセルフレジだって使いこなす自信があるとも豪語して、またドギョムが「あれ? 俺やっぱりディスられてる?」とか言い出して。
ジョンハンに「されてないされてない」と宥めていた。
「なんでみんな集まってんの?」
そう言ってジュンが現れた。バスローブ姿で......。
思わずウォヌが「ジュニも危険じゃん」と言えば、「え? どこが?」とミンギュが言う。
何もはなしを聞いてなかったはずなのに、ジュンは一瞬で理解したのか「ヤーッ!」とキレていた。
The END
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