妄想heaven

SEVENTEEN全員でのドラマか映画が見たいな......

Ruby 2

Ruby......

いやもう懐かしいけど。読み直したら愛おしかった。

sevmin.hateblo.jp

 

そして当時、追いRubyの希望を出してくれた方、ありがとうwww

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Ruby_006

ウジは最近機嫌がいい。それはベットの側においたガラスの瓶の中に、ルビーが2つあるからかもしれない。
相変わらずルビーざっくざくな暮らしではないけれど、はじめてルビーを見つけてから大分経った頃に2つ目をゲットしたから、これはもしかしたら数年に1個単位なのかもしれないと少しだけ納得した。何も得られないよりはいいから。
3つ目はいつだろう。そんなことを思いながら、最近はのんびり過ごしてる。
最初の時も2回目の時もそばにはホシがいたから、仕方ないとばかりにホシと一緒に暮らすことにした。
賑やかな暮らしも悪くない。まぁ大抵は賑やかを通り越して五月蠅いんだけど。
家の地下に穴掘って作ったシャワー兼風呂場には最近入ってない。
ウォヌもジュンも適当にやって来る。でもそうすると家にはホシがいるから、どうしたって「クユズが集合するただの飲み会」みたいな状態になるけど。
「で、最近、枯れたって?」
ウォヌが笑って言う。ウジがおじいちゃんみたいに暮らしてると言いたいらしい。
「そうでもないだろ? ちゃんと咲いてるじゃん」
ジュンが言う。部屋の中にある観葉植物を見ながらだから、その意味を理解できてないらしい。
「どっちも大丈夫。俺がいるから」
ホシが言う。ウジも観葉植物も俺が枯らすはずがないじゃんってことらしい。
「まぁぼちぼち」
ウジが言う。全員相手にするのが面倒だとばかりに。
4人でわちゃわちゃして過ごすのも悪くない。そういう意味でも本当にぼちぼちかもしれない。
まぁでも夜になればベットに飛んで入ってくるホシがいるけど。
そこに愛があるかは正直謎ながらも、ホシが「あるに決まってる」っていうのに、流されてるけど。
でもルビーの3つ目が手に入ったら、その愛を信じてしまうかもしれないけど。

The END Ruby_006

Ruby_007

首の真後ろにキスをするのがいいらしい。そんな嘘くさいことを言っても、ウジは「は? どこ情報だよ言ってみろ」と言いつつも試してみることにはするらしい。素直に一度は首を差し出してくれるから。
「吸ってもいい?」
調子に乗ったら殴られたけど。
ウジが毎日のように生み出すルビーは、ホシが相変わらず隠してる。
3つ目のルビーが手に入ったら、2人の愛は確実なものになるなんて知らないホシは、2つまではしょうがないけど、3つ目は絶対に死守して見せるとばかりにしっかりと拾って隠してる。
まぁでも2つ目のルビーがウジの目に触れてしばらくしてから、一緒に暮らし始めてるけど......。
何かを手に入れる時には自分の分とウジの分と2つゲットする。だからガラス瓶の中にルビーが2つあることは悪いことじゃない。
それにウジはよくその瓶を手にとって、嬉しそうに見てる。
地下室に作った薄暗いシャワー兼風呂場に籠ることもない。
まぁホシが時々はっちゃけすぎた翌日とかには、ウジは不貞腐れるような感じでそこにいたりするけど、大抵夜には戻って来る。
何があったって、夜には一緒に寝る。そういうのがいいらしい。そんな嘘くさいことを言ったからかもしれないけれど、ウジは「俺の家なんだから、俺がベットで寝るのは当たり前だから」と言いつつも、どんな時でも一緒に寝てくれる。
ルビーざっくざくではないから、慎ましく暮らすとも言う。
でも2人で食べたいものを食べ、飲みたいものを飲み。時々はちょっと出かける。
そんなことができてるんだから、それが慎ましくたって、なんの問題もない。
いやでも本当はルビーざっくざくなんだけれど、それがバレたらやっぱり世界中を満喫しに飛び出てしまうような気がして、ホシは頑張って隠すんだけれど。
差し出された首に顔を埋める。諦めきれずに「舐めるのはいい?」って言ったら、今度は殴られなかったから、きっといいってことなんだろう。
ルビーなんてなくたって、愛はある。
いつだって自分がいるから。
自信をもってウジのことをギュッとする。でも吸われるより舐められるのがマシってどういうことだ? って考えながらも、うっかりパクリと嚙みついたらしっかり殴られたけど......。

The END Ruby_007