妄想heaven

SEVENTEEN全員でのドラマか映画が見たいな......

天使、飛ぶ?

 

ジョンハンは天使だった。
でも、飛んだところは見たことがないと誰かは言っていた。
一緒に暮らして長いスングァンだって、見たことは一度もないらしい。
「俺は当然あるよ」とエスクプスは自慢げに言うけれど、最近では嘘臭いと皆から言われてた。
それぐらい、ジョンハンは飛ばない。
それどころか、羽すら見せてくれない。
天使だから運がいいんだと言っていたけれど、普通に人間だって運が良い人はいるし、宝くじを買ったって当たる訳でもなかったから、そこも怪しい。
天使の羽を広げるのは、大変だからじゃないか......ってはなしも出たけれど、それよりも有力だったのは、天使の羽はもう失ってしまった説だった。
「まぁ、天使にしては、悪魔っぽいこと平気でするもんね」とホシが言えば。
「ゲームとか、どんな手を使ってでも負けないしな」とウジが言う。
「子ども相手とかでも本気で勝ちにいくしね」とウォヌが言えば。
「しかもズルしてでもね」とジュンが言う。
96ラインの4人からしたら、天使だったのは昔のはなしだと言われても簡単に信じてしまいそうなエピソードは次から次へと出てくる。
しかしギリ年下組の97ラインは、まだジョンハンを信じてた。
「そんなことないよ。ハニヒョン優しいじゃん」とドギョムは言う。まぁいつだって大切にされてるからだろう。
「うん。俺もハニヒョンは好き。全然あわないけど」とミンギュは言う。
「好きとか合う合わないは関係ないじゃん」とディエイトは言う。もはやミンギュにツッコんだだけだったけど......。
そしてマンネラインはもっと天使なジョンハンを信じてた......かというと、案外マンネラインの方が冷静というか、ドライというか、どうでもいいというか。
「俺は別になんでもいいよ。ハニヒョンが一緒に暮らしてくれるなら」と言ったのはスングァンだった。
「まぁ俺も、なんでもいい。外食する時に天使割引があるとか言うならはなしは変わってくるけど」と言ったのはバーノンだった。
「え? 天使割引なんてあるの? 俺聞いたことない」と言ったのはディノで、そりゃお前は天使じゃないからだろとスングァンとバーノンにツッコまれていた。
ジョンハンは謎にマンネラインに囲まれて、「天使割引ってあるの?」とか、「天使だからって得したことあるの?」とか、「天使ってそもそも何が仕事なの?」とか聞かれたけれど、笑って「天使割引もないし、得したことも特にないけど」って言った時点で「なんだ」って感じで3人とも離れて行ってしまった。天使に一瞬で興味を失ったのかもしれない。
まぁマンネラインの3人からしたら、天使なジョンハンよりもただのジョンハンの方が見知ったジョンハンでもあるし、今さら興味引かれる何か......なんてないんだろう。
天使なのに、天使じゃなくても良いと言われるジョンハンが凄いのかは、ちょっと謎だけど。
「でも天使ってさ。羽があって、飛べるだけでしょ?」
それが結構凄いことなのに、あっさりとだけとか言ったのはホシだった。
「並ばずに焼き肉とかラーメン屋に入れる方がいいよな」
凄いことと比べだしたのはウジだった。
「でも運は良さそうだから、クジとかは当たるんじゃない?」
フォローにもならないことを言ったのはウォヌで。
「でもこないだみんなでご飯食べた店で、最後に支払いの半額分のクーポンが当たるクジには外れてたじゃん」
そんなウォヌのフォローを亡きものにしたのはジュンだった。
マンネラインもそのうち成長したら、96ラインのようなことを言い出すのかもしれない。
あぁでも、マンネラインと96ラインの間にはのほほんとした97ラインがいるから、特に成長は関係ないかもしれないけれど......。
「ハニヒョンは優しいから、俺に何かあったら飛ぶ気がする」と言ったのはドギョムだった。
「でもこないだお前がドブに落ちた時は別に飛ばなかったじゃん」と言ったのはミンギュだった。
「落ちたっていっても、階段1つ分ぐらいだったからだろ」と言ったのはディエイトだった。
ビビリなドギョムと高い所は苦手なミンギュと、結構なんでも平気なディエイトが思わず見つめあいながらも、どの高さなら飛んでくれるんだっていう話をしていたけれど、ホームから線路なんて有りえないとか、机の上だって嫌だよっていうドギョムとミンギュに、せめて2階だっていうディエイトとでは、話はまとまりそうもなかった。
「それにそもそも、なんでハニヒョンがお前のために飛んでくれるとか思ってるんだよ」とミンギュがちょっとキツイことを言う。
「そうだよ。ハニヒョン席だって譲ってくれないのに」と、ディエイトも言う。
「だって俺、愛されてるもん」とドギョムが頑張って言う。
愛されてるのはみんな一緒だとか。より俺の方がとか。愛されてる=飛んでくれると思ってるのは微妙だとか。3人で言い合っている様は傍から見ればケンカしてるようにしか見えないが、96ラインもマンネラインも、当然95ラインも、97ラインは仲良しすぎ......みたいな感じで通り過ぎて行くだけだったから、やっぱりただのじゃれ合いなのかもしれない。
「いや、だから俺は見たことあるって」
エスクプスがそう言っても、誰も信じなかった。
「まぁ、俺もたまに見るよ」
でもジョシュアがそう言ったら、皆が「え? ほんとに?」と食いついたけど。
しかもミンギュが何故か、「シュアヒョンの方が飛んでるの見た回数多そう」とか言うもんだから、「なんでだよッ」とエスクプスが怒ってた。
でも見たことがあるという発言と、たまに見る発言では、確かにたまに見る方が多そうなイメージはある。
96ラインの4人はすかさず、「堕天してても飛べるんだ」的な話題になっていて、すでに天使失格は決定事項のようだった。
97ラインの3人はすかさず、「じゃぁクプスヒョンよりシュアヒョンの方が愛されてるってこと?」とか言い出して、エスクプスの怒りの炎に油をジャンジャカ注ぐというやつをやっていた。
マンネラインの3人はすかさず、「じゃぁ俺らシュアヒョンにくっついてようよ」と、一緒にいたら見られる確率が上がるとばかりに喜んでいた。1番平和ではある。
でもその中でも1番ぼやってしてるように見えるバーノンが、素直にジョンハンに「ハニヒョンそれで、いつ飛ぶの?」と聞いたけど。
まぁそりゃ本人に聞くのが1番早いだろう。
「晴れてる日? でも日差しが強いのは嫌だから、それとなく曇ってる日? ぴーえむにーてんごとか飛んでない日? 後、雨が降ってない日で、仕事のない日で、気分の良い日で、誕生日以外で、誰かが飯とか奢ってくれた日で、後それから〜」
なんだかまだまだ続きそうで、飛ぶには結構な条件があった......。いやそれをまるっとまとめると、ジョンハンの気分ってことだろう。
「いや、それじゃぁ飛ばねぇじゃん」とボソリと言ったのはウジで。残りの96ラインはやっぱりって感じで頷いていた。
「愛とか全く関係ないみたいだね」と言ったのはディエイトで。高いところから飛ぶ実験をしなくてすんだミンギュとドギョムは少しだけ喜んでいた。
マンネラインの3人は、「じゃぁシュアヒョンが結構奢ってるってこと?」と言ってるスングァンに、「ハニヒョンPM2.5の発音変じゃない?」って変なところに引っかかってるバーノンに、「へ〜」って条件が多すぎて着いていけなくなっていたディノがいたけど、結局3人でやっぱりジョシュアにくっついてたら、奢ってもらえそうだってことでまとめていた。
まぁ最後まで、エスクプスだけが「俺も結構見てるって」と誰に言うでもなくブーブー言っていたけど.........。

The END