世界平和を願ってる。そんな宗教家がいたとして。
いつまでも愛してる。そんな時は誰にでもあったりして。
あぁでも、愛が光の乱反射のように光輝く世界。不思議。
どんなに良いことを言ったって、そこそこにしか輝けない人がいて。
当たり前のように子どもを愛してる振りをしたって、どうしても輝けない人がいて。
輝いてたって輝いていなくたって、世界平和は遠い。
それでも、目が潰れるかのごとく、輝いてる人たちもいる世界......。
愛燦燦
なんでそんなに仲が良いんですか?とは、よく聞かれるけれど、そんなこと聞かれたって判らない。
ただ一緒にいて楽しいし、幸せだし、面白いし、飽きないし。
最近ではなんでそんなに愛があるんですか?とも聞かれる。
いやそれでもケンカすることもあるし、揉めてることだってあるし、意見は当然あわないこともある。
「お前のせいじゃん」
と言ったのはミンギュで、言われたのはドギョムだった。
あのちょっと、光セーブしていただけると助かるんですけどってカメラマンの人に言われたからだろう。
もはや97ラインの3人での撮影になると、光の乱反射が激しすぎて気を付けないと逆光になったり変なところに影ができるらしい。
「え? 俺のせいなの? 嘘でしょ?」
ドギョムは驚いていたけれど、3人揃っての撮影は久しぶりだしとも言っていた。
「スンって感じで心を無にしないと」
ディエイトが言う。まぁそういうディエイトだって光を相当出しているから、どれぐらいスンとしてるかは知らないけれど。
「逆に俺ら、照明いらないんじゃないです? エコじゃないです?」
ミンギュがそう言ってスタッフに同意を求めてた。
確かに愛が溢れてる。
広すぎるスタジオの四隅の方はいつだって暗いはずなのに、あちこちまで光に照らされている。
普通なら仕事場限りみたいな、その場だけで楽しそうに笑ってるアイドルは多いのに。
昔からセブチは仲が良いとは言われていたし、全員集まった時の輝きはハンパなかったけれど、なんでか最近は少人数でも全然どうして、ギランギランに輝いている。
まるで目つぶしのごとく......。
「なぁ、スンってしても、無理だけど俺。ごめん」
どうやら頑張っていたようだけどダメだったのか、ドギョムがごめんと謝ってくる。
「ごめん。俺だって無理」
絶対頑張ってはいないだろうに、一緒になって謝ったミンギュがいた。
「もぉ、まだまだだなぁ」
だからそう言ってディエイトが見てろよと言わんばかりにスンってしていたけれど、「いや、全然光ってるじゃん」と2人にツッコまれていた。
まぁ結局3人で笑いながら抱き合って終わりだったけど。
あんまりにもギラギラと光るから、「ソーラーシステムみたいなヤツで俺ら、蓄電しようか」とかミンギュが言い出して、ドギョムはすぐに「おぉ」とか言っていたけれど、ディエイトは落ち着いて「でも俺ら発光してるだけで発熱してる訳じゃないじゃん」と言って、ミンギュとドギョムが「おぉ」ってなって。
やっぱり3人で笑ってた。
でもスタッフたちがなるほどとスタジオの照明を切っていたから、多少の節電には協力できたかもしれない......。
The END
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ライン別祭り:97ライン
愛燦燦 by美空ひばり