妄想heaven

SEVENTEEN全員でのドラマか映画が見たいな......

LALALI

俺らはやりたいことは全部やる......

楽しんで、やりたいことは全部やって。好きにして。
いつまでもLALALIって歌って欲しいな。


SEVENTEEN (세븐틴) 'LALALI' Official MV


SEVENTEEN(세븐틴) ‘LALALI’ M/V BEHIND THE SCENES


SEVENTEEN(세븐틴) - LALALI @SEVENTEEN TOUR ‘FOLLOW’ AGAIN TO SEOUL


[INSIDE SEVENTEEN] ‘LALALI, Spell, 청춘찬가’ MV 리액션("LALALI, Spell, Cheers to youth" MV Reaction Sketch)

LALALI

オラオラな感じの曲で歌詞だって結構尖ってるけど、実はヒポチが1番大人しいというか、落ち着いているというか、穏やかというか、優しいというか。まぁとにかく1番静かではあった。
ヒポチでスタンバってると、新人のスタッフさんたちや、あまり見たことない会社の人は絶対寄ってこない。
わちゃわちゃしてるボカチや、大人しそうに見えるパフォチの近くにはいるくせに。
しかしわちゃわちゃしてるように見えてかなり五月蝿いボカチは簡単には制御できないし、大人しそうに見えて案外バチバチなパフォチは揉めだすと一瞬で火がつく感じ。
だから黙って怖いオーラを出してると勝手に思われているヒポチが、本当はいたって1番穏やかな集団だった。
「ヒョン、ホシとジュニが揉めてるっていうから、俺ちょっと行ってくる」
そう言ってウォヌが、エスクプスに声をかけていく。

「スングァニとドギョミが喧嘩してるらしいから、俺はそっち行くわ」
そう言ったのはミンギュで、デカい図体で器用に人混みを避けていく。
2人を見送りながらも「何かあれば呼べよ」と声をかけておく。
「ボノナ、お前は行かないのか?」
特にヘッドホンをしてる訳でもないから聞いてたはずなのに、バーノンは動こうともせず歌詞カードを眺めてる。
「いいよ。どうせいつものケンカだろうし。大事になってるならボカチはハニヒョンがどうにかしてるだろうし、パフォチはチャニが走ってきてるだろうし」
エスクプスもそう思うと笑って頷いておいた。
4人でいても静かなのに、2人だから部屋の中はもっと静かで、ウォヌとミンギュが戻ってきたら事の顛末を聞かせてくれる間は多少騒がしくても、それだってすぐに落ち着いてしまうだろう。
最近デビューしたばかりの弟たちが挨拶に来たいと言っているとマネヒョンが言いに来たのはそれからすぐだった。
「全然いいけど、なに? そんな事前連絡もいらないんだけど」
エスクプスがそう言えば、「あっちが結構派手に揉めてるみたいで、で、そっちは結構バチバチみたいで、スタッフたちが気をつかって止めてるみたいで、こっちにも大丈夫か確認が来たみたいで」と説明してくれた。
全部「みたいで」だったから、何一つちゃんと確認はしてないのかもしれないが、マネヒョンだって忙しいのは判ってる。
「絶対派手なのがボカチで、バチバチなのがパフォチじゃん」
バーノンが笑って言う。まぁそうだろう。
「ウォヌとミンギュが不在でもいいなら、俺たちんとこからでも全然いいけど」
そんなエスクプスの言葉にマネヒョンが、「いや、できれば写真を撮りたいみたいで」と言う。
それならウォヌとミンギュはどうしたって必要だろう。ただの記念に写真を撮りたい訳でもないだろうし、デビューしたての時には先輩との写真をSNSにあげるのは話題作りには丁度いいはず。
「とりあえず、ウォヌとミンギュは呼び戻すから」
そう言って廊下に続くドアを開けたら、廊下の端の方には遠慮気味に立ってる新人たちがいた。本当ならとりあえずこっち来いよとでも言いたかったけれど、どこからか「ヤーッ。なんでだよッ」っていうドギョムのバカデカ声は聞こえてくるし、「いつもそうじゃん。ドギョミヒョンはいっつもそうだよッ」っていうスングァンの全然負けてない声も聞こえてくる。
いやでもそれよりも酷いのは、何の音もしない部屋からの圧だろうか。
謎に緊張感がある部屋の扉は開いてるのに声も聞こえてこないけど、その扉の外にスタッフたちがいて中を覗き込むようにしながらも固まっていたりするから、余計に何かが起きてる感じがしてくる......。いや多分、絶対、大したことはないのに......。
パフォチの方にはウォヌが言ったはず。きっとウォヌのことだから、やっぱり大したことないと判断してのほほんとしてるんだろう。
それからボカチの方にはミンギュが言ったはず。きっとミンギュのことだから、騒いでる2人のことを一瞬で納められると眺めているんだろう。
普段なら放置で問題ないけれど、デビューしたての弟たちが待っている現在、エスクプスが動くしかなかった。
「ボノナ、ちょっと行ってくるけど」
そこまで言ったら伝わったのか、「わかった。2人戻ったらすぐに写真撮れる準備しとく」と動画を見ながらバーノンが片手だけあげて答えた。
近くのスタッフにも「写真はチーム別だけでいいの?」と聞けば、できればライン別も撮りたいらしい。
それに「判った」と頷くエスクプスの、どれだけ頼もしいことか。でも誰も見てなかったけど。
エスクプスにしてみれば全然だけど、周りからみたら結構緊張感が漂って見えるらしいパフォチから攻めた。
見ればウォヌまで参戦してるからか、ただのクユズの揉め事にしか見えないけれど、ホシとジュンが揉めていてディエイトがそれに参加してないなら大抵は振り付けやら立ち位置やら動線のことだろう。
もっと楽しいことならそこにはディエイトやディノだって絶対参加するはずだから。そしてそれ以外の揉め事ならやっぱりディエイトはちゃんと話を聞こうとするしディノはもっとオロオロするはずだから。
「ヤー」
ちょっと大きめの声を出すだけで、エスクプスは全員の視線を集めた。
「あぁもうヒョンが来ちゃったじゃん」とホシが悔しそうにする。
「俺のセリフだろ」自分が止めに来たのにとウォヌも悔しそうだった。
「クプスヒョン、大丈夫だよ」そしてジュンは揉めてなんてないよって感じの声を出す。
「時間切れだぞ」
エスクプスがそう言えば、全員驚いて時計を見る。聞いてる予定とは違うとでも思ったのかもしれない。
「ウォヌは戻れ。ミンギュ戻したら一番手で写真撮るから」
そう言いながらも、廊下の向こう側で待つ弟たちのことを指させば、ホシもジュンもディノも覗き込んで、それから色々察したようだった。
「ヒョン、俺らからでもいいよ」ディノが言う。
「いや、お前らが最後だろ。何かチャレンジ動画撮りたいなら、付き合ってやらなきゃ」
そう言えば、パフォチの全員が任せろって感じで気合を入れていた。
当然エスクプスはそのままボカチのところにも行く。
部屋の中ではミンギュとドギョムとスングァンがギャーギャーギャーギャーと賑やかを通り越してうるさかったけれど、「ヤー」って一言でやっぱり全員が止まった。
それから「ミンギュや、戻れ。ボカチが2番手だぞ」と言えば、ほとんど何も言わなかったというのにやたらと察しだけはいい面子が動きだす。
ジョンハンとスングァンが廊下を覗いて理解したのか、理解してないジョシュアとドギョムに説明してた。
パフォチの部屋からついてきたウォヌと、ボカチの部屋から回収したミンギュを引き連れて廊下へと出て部屋へと戻る。
別段オラオラ的な歩き方をしてもいないのに、何故か廊下にいるスタッフたちが道を開ける。
ヒポチの部屋に戻ったら、バーノンがソファで寝てた......。
ミンギュがそれを起こしてる。
そうこうしてる間にも、弟たちやそのマネヒョンたちがヒポチの部屋に入ってきたけれど、何故か緊張してたし、なんならビクついていたけれど、新人なんてそんなものかもしれない......。と思っていたらミンギュが「いや、俺らが1番安全安心だから」とか言うから、どうやら怖がられていたらしい。
まぁあちこちの大騒ぎを、エスクプスが「ヤー」って一言で納めたように見えたからかもしれない。廊下をバカデカなミーニーを従えて歩いたからかも。
確かにミンギュ以外は愛想が良いとは言えない。バーノンなんて寝起きで頭が動いてないだろうし。いやしかし、写真を撮ることを知ってたくせにバーノンはなんで寝たんだ......とは思うものの、バーノンらしいと言えばらしい。そしてウォヌは無表情だけどただの人見知りだし。エスクプスは基本見知らぬ人には怖がられるし。愛想の良いミンギュはバカデカ過ぎて威圧感がハンパないし......。
それでもどうにか写真は撮れて喜んでは貰えたし、その後ライン別の写真もちゃんと撮れたし、ホシはチャレンジ動画の話し合いもできたらしい。多分ホシのことだから一瞬で覚えるだろう。
結構エスクプスはいい仕事をしたのに、すっごい怖かったと弟たちどこから、新しいスタッフどころか、たまたま通りかかった清掃の人たちにまでビビられていたけれど、まぁヒポチは基本そんな感じだった。
本当の本当の本当は、やっぱりヒポチが1番大人しくて落ち着いていて、穏やかで優しくて、1番静かだってのに......。

The END