妄想heaven

SEVENTEEN全員でのドラマか映画が見たいな......

子どもだって、何も知らない訳じゃない feat.愛のバカヤロー

注意......

日頃から妄想を書いてますが、さらに妄想となっておりますので、ご注意ください。

クパン(両親?)と、ホシウジ(子供=小学校1年生頃)設定の301号室と、

ジョシュア(保護者)と、ディノ(永遠の5歳児)設定の302号室と、

ウォヌ(社会人)とミンギュ(大学生)の、兄弟?設定の303号室。

1階で花屋さんを営んでるドギョムとか。

202号室の苦学生のチャイナ(ジュンとディエイト)とか。

そんな彼らのおはなしですが、それでも良ければどうぞ............

 

sevmin.hateblo.jp

 

子どもだって、何も知らない訳じゃない

いつからかは判らないけど、ウジは色んなことに気づいてた。
ウジは辛い物が苦手だからって、食卓に辛いものがあがることは少ないけれど、実はエスクプスだって辛い物が苦手だってこととか。
仕事で使ってるジョンハンのノートパソコンが、しばらく放置していると画面が黒くなってしまうのに、ジョンハンが毎回イラついていて、しかもその原因がパソコンが古いからだと思っていることも。
ホシがお手伝いと称してジョンハンの横でマウスをちょこちょこ動かして、画面が黒くなるのを防いで、ジョンハンに物凄く褒められていた。設定変えればいいだけなのに......。

自分たちに母親がいないことだって。
エスクプスとジョンハンが父親じゃないことだって。
理由までは判らないけど、でも判ってた。
ホシのハラボジとハルモニはいつだって遠くからホシを見てるけど、ウジのハラボジとハルモニじゃないってことも。

それに気づいた時にはエスクプスに聞いた。「俺のハラボジとハルモニは?」って。
なんで俺には会いに来てくれないんだろうって。
そうしたらエスクプスは辛そうな顔で、「天国に行ったんだよ」って教えてくれた。
2人だって絶対、会いたいに決まってるって。

天国に行ってしまったハラボジとハルモニが、エスクプスのアボジとオンマだって知ったのは、いつだっただろう。
他の家では洗濯機をボイラーの操作盤とかがある小さな部屋に入れてるのに、なんでか自分の家は違って、その中に納骨されていない2人がいたからかもしれない。

エスクプスはそれを、「お前のハラボジとハルモニだよ」と教えてくれた。
でもジョンハンはそれを、「エスクプスのアボジとオンマだよ」と教えてくれた。

意味も理由も事情も何も分かってなかったってのに、それでも子どもだったウジは、色んなことを見て聞いて考えて、生きていたんだろう。
ホシよりは普段から色々ちゃんと見てるってぐらいだったのに、目の前で争ってるエスクプスとジョンハンを見て、一瞬で気づいてしまっただけのこと。

なんで気づいたのかなんて判らない。
でもエスクプスが出て行ってしまった。もうジョンハンと仲直りしないなら、自分だってここを出て行かなきゃいけないんだって気づいただけ。
ホシとは一緒にはいられなくて、ジョンハンとも一緒にはいられなくて。ディノとだって、ジョシュアとだって、みんなと一緒にはもういられないんだって。

ホシは普通に「クプスヒョンは? いつ帰ってくるの? どこ行ったの?」って聞いてたけど、ウジは怖くてそれすら聞けなかった。
もう帰って来ないって言われそうで、ついでに「お前も出て行け」って言われたらどうしようって思ってて。

そんなこと、ジョンハンが言うはずなんてないって、判ったのはもう少し大きくなってからで、まだまだ子どもだった頃には理解できてなくて。

ディノを連れてジョンハンが病院に行ってしまった日。
家に不意にエスクプスが戻って来た。自分たちの面倒を見るためにだろう。

でもそんなこと気づけなくて、滅多と泣かないのにウジは子どもみたいにワーワーと泣いてしまった。
それからエスクプスにしがみついて、「一緒に謝るから、ごめんなさいって俺も言うから。出て行きたくない。ここにいたいよ」って何度も何度もお願いをした。

ホシが驚いていて、エスクプスも驚いていて、いつの間にか帰ってきてたジョンハンもまた驚いていて。
何を食べたかも覚えてないのに、次の日にはエスクプスが普通に家にいて、「出て行く訳ないだろ」って笑ってた。

The END
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