妄想heaven

SEVENTEEN全員でのドラマか映画が見たいな......

ウォヌヨンが泣いている BitterSweet

BitterSweet

ビタスイのミーニーの続きが書きたくて、でも長いのは書けそうになくて、ミニマムで時々、ビタスイの2人を書こうと思う............。えへへ。

sevmin.hateblo.jp

sevmin.hateblo.jp

 

ウォヌヨンが泣いている

ツンとすました顔をしてるように見える時もあるし、スンと1人だけ温度が違うように見える時もある。
笑わないと怒ってるのかと誤解されたり、不機嫌そうだと思われることも。
でも付き合いが長いから、ミンギュには判ってる。
今日のウォヌは楽しそうだとか、幸せそうだとか、面白いことを考えてるんだろうなってことが、全部。真面目な顔して見えていても、飽きてるな今とか、半分以上寝てそう......とかも。
そして今は、無表情に見えてウォヌは泣いていた。

「なに? どうした? 何かあった?」

慌ててそう聞けば、「うん。あった」ってウォヌは素直に答えてくれる。
店は今日もお客さんでいっぱいで、でもそんなこと気にせずに「店もう閉めようか?」とも聞いてみる。
それには首を振って、「大丈夫」と言うけど、近づけば泣くことを我慢したのか、まつ毛にうっすらと水滴が見える。
見知らぬ人の前では、泣けないってのに。
でも全然泣かないかというと、そうでもない。
子どもが見るようなアニメを見ても泣いてる時があるし、動物ものは映画でもドラマでもアニメでもドキュメンタリーでもすぐに泣くし、時折ニュースとかでも泣いている。
ミンギュしか知らないけれど、案外ウォヌの涙腺は弱い。ミンギュしか知らないのは、ミンギュの前でしか泣かないからだろう。

手の裏側をウォヌの首筋にあてる。熱とかはなくて、だから体調が悪い訳ではないらしい。それだけを確かめて、でもミンギュは「裏に入って」と囁くように言った。
普段なら「なんでだよ」と言い返すウォヌが頷くから、よっぽどなのかもしれない。
ウォヌは店を閉める必要はないと言ったけれど、ウォヌが裏に入った時にはミンギュは閉めることを決めていた。

入り口にcloseの札をかければ、新しいお客様は入って来ないし、それだけで察しの良いお客様たちは帰る支度をはじめてくれる。一応はゆっくりしてくれて大丈夫ですよと声を掛けるけれど、1時間も経たないうちに店には誰もいなくなる。

「ウォヌヒョン? ケンチャナ?」

裏に回ってそう聞けば、ウォヌはもうボロボロと泣いていて、それを止めることも忘れたようだった。

「なに? どうした?」

慌ててそう言いながら駆けよれば、ウォヌがスマホの画面を見せてくれた。
それはミンギュだってよく知るウォヌの弟からのカトクで......。

店を閉める必要がないだなんて、そんなこと絶対になくて。なんならこのカトクの内容だって届いた瞬間には教えて欲しかったほどで。
でもそんな全てを飲み込んで、ミンギュはウォヌを抱きしめた。

それからウォヌは時々店に出ない時もあれば、店に来ても裏で一日中過ごすことが増えたけど、店に流れるお客さんの話声や、音楽や、食器が触れる音が少しずつウォヌのことを癒していく。

「俺がいて良かった」

ミンギュがしみじみそう言えば、ウォヌは笑って「なんだよ。そういうの、普通は俺が、お前がいてくれて良かったって言うもんだろ」と言う。それにふざけた感じで「そりゃもちろん、言ってくれたっていいよ」と返したミンギュだったけど、ウォヌが眠れない夜に、涙が止まらない昼間に、心がどこかに行ってしまったような夕方に。
いつだってそばにいて、「俺がいる。俺がいるよ」って言い続けられたことに、密かに誰かに感謝したほど。

「もう大丈夫」

何度そうウォヌが言ったって、「うん、知ってる」って答えても抱きしめるその手を緩めることはしなかった。

The END
1427moji