妄想heaven

SEVENTEEN全員でのドラマか映画が見たいな......

ふにゃらかと笑う

 

時々ジョンハンとウォヌは、自分の男自慢をする。
「最近、ミンギュがバカみたいに優しい」
ウォヌが笑う。
「あいつはいつも優しいし、結構普段からバカじゃん」
ジョンハンも笑う。
「うん。いつも優しい。でも基本バカじゃないよ。時々言うこととやることがバカだけど。でも最近それが、ほんとにバカみたいに優しいんだって」
ミンギュは優しい。あのデカイ図体の中に豪快さと繊細さを兼ね備えてる。あの見た目と背の高さだけでも十分なのに、料理だって掃除だってできるアイドルなんて、なんだよそれって感じ。完璧に見えるのにうっかりまで発動してカワイイまで持って行く。ある意味それがよりアイドルとして完璧な気がして凄い気がする。
でも何より凄いと思うのは、カッコイイのにカッコつけてないところ。
必要と思ったら素直に頭が下げられて、全部自分で頑張らなくたっていいって、判ってるところ。
弟たちを可愛がって、チングたちと真剣にケンカして、ヒョンたちには甘えてくる。
そしてそんな色んな顔の中に、ウォヌにだけ見せる男の顔がある。
「あぁ、俺、ハニヒョンがいて良かった」
しみじみとウォヌが言う。だってこんな話題、簡単には誰にでも言えたりはしないから。
でも時々物凄い褒めたくなる時もあるし、自慢したくなる時もあるし、見せびらかしたい時もあるし、秘密にしておきたいけど誰かには聞いて欲しい時もある。
そんな時ジョンハンは、ウォヌにとっては都合のいい男だったから。
それにジョンハンだって負けじと、「それならスンチョリの方がカワイイじゃん」と言い返す。
キラキラパチパチのあの目だけでもカワイイのに、必死に話す時の表情とか口元とか、言うことも全部カワイイと自慢する。
基本2人とも可愛いもの好きで、シルバニアファミリーを真剣に揃えようか悩んでるジョンハンに、枕元にかざってるるいぐるみの数が増えてきてるウォヌはその趣味も似てるのかもしれない。
「そうなんだよ。カッコイイのにカワイイんだよ。いい声だし」
ジョンハンが真剣に言う。
「わかる。クプスヒョンの声は確かにいいよ」
ウォヌがそれに賛同する。
そう、2人は何故か否定しあわない。ふざけたり揶揄ったり笑ったりはしても、方向性は揃ってるからなのか......。
「でもミンギュの声の方が俺は好き」
ウォヌがそう言えば、「あいつのなんかコソコソしてる時の声は確かに嫌いじゃない」とジョンハンも言う。
「なにそれ。どういう声だよ」
ウォヌが目を細めて楽しそうに笑えば、「あるじゃん。なんか、バカみたいに楽しそうにしてる時とか」ってジョンハンもまた気が抜けた感じで笑う。
そう。2人はそういうとこも似てる。
ピシってしてそうで、ふにゃらかと幸せそうに笑うとことか。
時々そんな2人を見つけるジョシュアが「飲んでんの?」って聞いてきたりするけど、完全に素面だったりするから恐ろしい。
でも2人はそんなところも気があって、一緒にいるとそんな話が尽きない。
誰も賛同はしてくれないんだけれど............。

The END
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