妄想heaven

SEVENTEEN全員でのドラマか映画が見たいな......

チャムカンマン貞子ニム

 

「どわぁッ!!!!!」
ドギョムが叫んだ。エスクプスとジョンハンはちょうど、怖いゲームにも慣れてきて和んできてて、2人で真ん中に座るドギョムの後ろで顔を突き合わせて「今回の撮れ高、このままじゃ低いんじゃね?」みたいな話をしてて、画面なんて全然見てなかった。
だから「どうした?」って気持ちでドギョムとパソコンの画面を見たら、エスクプスは驚きすぎてフリーズした。ジョンハンは物凄い早さで立ち上がって、結構距離があったのに一瞬で入り口付近まで逃げていた。
「待って、待って待って待って待って」
ドギョムが叫んでる。
でもパソコンの画面からはもう、貞子さんが右手を出してるところだった。
その右手があっという間に目の前の机についたと思ったら、頭が出てきて、それは長い長い髪で顔も見えない状態で。
「ドギョマッ、お前何したんだよッ」
「何もしてないよッ」
「何もしてなくて、なんでこんな状態になってんだよッ」
触っちゃいけないって書いてあった、『呪い』のUSBを拾ったらこうなったらしいが、ドギョムにそんな記憶はなく、そんなことを叫びあってる間にも貞子さんはもう右肩を全部出していて、そろそろ左肩も全部出るかもってぐらいの状態だった。
もちろんエスクプスだってドギョムだって、もう怖くてイスのまま大分パソコンからは離れてた。
とりあえず救いだったのは、一番に逃げたジョンハンが適切な人材を呼んできたことだろう。
「なに? パソコン固まったの?」
そう言いながらもやって来たのはウォヌで、その光景を見た瞬間、「あぁ、貞子ニム来ちゃったんだ」と落ち着いている。そしてウォヌは普通にパソコンに近づいていく。
きっとパソコンをちゃちゃちゃちゃと触って『呪い』をといてくれるんだと思っていたら、大分出てきた貞子さんの頭をグイグイとパソコンに押し戻すっていう、力業にでた。
思わずジョンハンが「え? 押し戻すの?」って言ったほど。
「だって出て来られたら困るもん。ほんとは頭出た瞬間ぐらいには押し戻したら大分楽だったんだけど」
普通にウォヌがそう言いながら、貞子さんをかなり無理やり押し戻してた。
「チェソンハムニダ」
言葉では丁寧に謝りながらもテキパキと。
「なに? 最近のゲームってこんなこともできるの?」
パソコンの外側に残された長い髪をパソコンの中に投げ入れるウォヌを見ながら、やっと落ち着いてきたジョンハンが言う。
「そ、そ、そんな訳ないだろッ」
まだドキドキしてるエスクプスが叫ぶ。
まぁそうだろう。幾ら色々進化したって、ディスプレイから人が出てくるはずがない。
しかしテレビ系のものからあの状態で出てくるのは貞子さんだってのは、もう全世界共通の認識事項だったようで、隣りの部屋から「ギャーーーーッ!!!!!」ってスングァンとウジの叫び声が聞こえたと思ったら、「チャムカンマンッ!!!!! 貞子ニムッ!!!!!」ってホシの声も聞こえてきた。
なんでか落ち着いてるウォヌが「ホシや、攻撃しちゃダメだよ。押し戻すだけでいいから」と言いながら、部屋を移動していく。
同じことはジョシュアのところでも起きたらしい。ウォヌが人助けをしてる間に、うっかりミンギュがやらかしたとか。でもディエイトがマウスで直撃連打して押し戻したとか。いやもうそれはハッキリ攻撃で、呪い3倍ぐらいになるんじゃないかって感じ。
結局ディノのとこでも同じことは起きた。バーノンのバカデカ「OMG!!!!!」が聞こえてきたから。駆けつければジュンが、平気な顔して貞子さんを押し戻してた。
見ればスタッフたちは全員いない。山ほどあったカメラすらない。
ジョンハンはだから、「全員集合ッ!!!!!」って全員を集める。
「で? これ、誰の夢? 俺じゃないよ。俺は貞子ニムの名前まで知らなかったもん。テレビから出てくる怖い人は知ってるけど」
全員を見渡してそう言えば、バーノンが「あぁ、夢か」って納得してた。多分バーノンも貞子ニムは知らないだろう。
でも結局誰の夢かもわからずに、どうしようもないからゲームをクリアするしかないって話になって、元の部屋に戻っていった。その後叫び声をあげ続けたのは、何度経験してもビビってるドギョムだけだったけど、最後の方には全員が、はいはいって感じで貞子さんを押し戻してた............。

The END
1769moji


[GOING SEVENTEEN] EP.56 8월의 크리스마스 Ⅱ #1 (Christmas in August Ⅱ #1)