妄想heaven

SEVENTEEN全員でのドラマか映画が見たいな......

誰よりも強気に見えるのに feat.愛のバカヤロー

注意......

日頃から妄想を書いてますが、さらに妄想となっておりますので、ご注意ください。

クパン(両親?)と、ホシウジ(子供=小学校1年生頃)設定の301号室と、

ジョシュア(保護者)と、ディノ(永遠の5歳児)設定の302号室と、

ウォヌ(社会人)とミンギュ(大学生)の、兄弟?設定の303号室。

そんな彼らのおはなしですが、それでも良ければどうぞ............

 

sevmin.hateblo.jp

誰よりも強気に見えるのに

日本から韓国なんて凄く近いから海外出張だって言ったって、なんてことはない。なんて、行く前にハニと話してたのに、やっぱり簡単には帰ってこれない場所だった。
だからもう一度話し合う必要はあるけれど、海外出張のない部署に変えてもらう必要があるかもしれない。
今回のようなことは度々はないだろうが、やっぱり何かあった時に走って戻れる場所の方がいい。
せめてもう少し、ホシウジの2人が大きくなるまでは。

そんなことをツラツラ考えていたら、あっという間に飛行機は離陸して着陸して、奥さんが車で迎えにきてて一緒に乗って行けと言ってくれた課長には丁寧に断って、クプスは1人でバスに乗った。

帰る予定も飛行機の時間も日本を出る時も、既読にならないことを承知でカトクした。
それからシュアにも電話した。相変わらずでっかいため息をつかれたけど。

これで玄関の暗証番号を変えられていたら、シュアの家のベランダから部屋に入ろうとまで決意してたのに、そこは普通に部屋に入れた。
玄関先に荷物は全部捨て置いて、「ジョンハナ、帰った」って言いながら進めば、普通にハニはリビングにいた。

『なんでお前電話してこないの?』
そう言うつもりだったのに、最初に口から出たのは全然別の言葉だった。

「たった10日で、なんでこんなにガリガリになってんだよ」

こっちを見ようともしないハニをかき抱けば、その細さにギョッとする。
思わず「バカだな」って言ったら、腕を叩かれた。
たったそれだけのことなのに、まだ何も言えてないし聞けてないのに。

「なんで1人で抱え込むんだよ。俺に電話かけて来いよ。それでもって『今すぐ帰って来い』って、言えばいいだろ」

そう言えば、「電話だと、お前とはもう別れるって、言っちゃいそうだったんだよ」ってハニが震えながら言う。
その震えは怒りなのか哀しみなのかは、もう判ってる。

学生時代、付き合い始めてすぐに一緒に暮らしはじめて、ジョンハンのことは何でも判ってるつもりだったのに、100日目を目前にして別れた。
別れの理由をジョンハンは、2人の暮らす家にエスクプスが女を連れ込んだからだと言ったけれど、実際には後輩の女の子にトイレを貸しただけだった。
しかもその時は他にも色んな面子がいて、皆がドアの外で待っていて、時間も数分もかかってなかった。
だからその時は、別れ話の本当の理由は別にあって、それは適当な理由だと思ってたってのに、それが真剣に本当の理由だと知ったのは、また一緒に暮らし始めた時。

浮気なんて全然平気みたいな素振りを見せていたし、女子がいる飲み会だって好きにすればっていつだって強気な態度だったのに、2人だけの世界に見知らぬ誰かを入れただけでそこまで傷つくなんて、気づきもしなかった。

豪快に見えるのに繊細で、強気に見えるのに優しくて。自分の方がずっと2人の関係を大切にしてるつもりだったのに、ジョンハンはもっとずっと、2人の関係を大切に、誰にも見せたくない宝物のように胸の中に仕舞い込んでおきたいほど大切にしていたなんて、気づいてなくて。

やっぱりもう一度。そう言った時に、「部屋には誰もいれないで欲しい」ってジョンハンが真剣な顔で頼んできたから、別れの理由の真実を知ったエスクプスだった。

「あの頃とは、もう違うだろ。俺はお前が別れようって言ったって、絶対別れないけど?」

力強く抱きしめながらそう言うのに、「子どもたちがいるから?」ってジョンハンはやっぱりこっちを見もせずに答える。

誰よりも傲慢になったっていいはずなのに......。
子どもがいるから自分と別れられないんだなんて、真剣に思ってるジョンハンは、本気で目の前にあると思ってる別れに震えてる。

「ジョンハナ、お前ほんとに、バカだな」

そう言えばまた叩かれた。けど気にせず抱きしめる。強く強く。
子どもたちがいるから当然別れなんて考えもしないけど、それでも子どもがいなくても、絶対別れなんてしないのに。
伝われって思いながらも強く抱きしめれば、腕の中でハニが、「でもお前に電話したら、女が出たもん」って呟いた......。

The END
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