注意......
日頃から妄想を書いてますが、さらに妄想となっておりますので、ご注意ください。
クパン(両親?)と、ホシウジ(子供=小学校1年生頃)設定の301号室と、
ジョシュア(保護者)と、ディノ(永遠の5歳児)設定の302号室と、
ウォヌ(社会人)とミンギュ(大学生)の、兄弟?設定の303号室。
そんな彼らのおはなしですが、それでも良ければどうぞ............
愛が走ってきた
ミンギュのいない世界に耐えられなくなってきて、ウォヌはホテルの部屋のカーテンを閉め切って、時間の感覚すら鈍くなった状態で日々過ごしていた。
だから大分時間が経った気もして、何度もジョシュアに電話しては、「ヒョン、ミンギュ帰ってきた?」って問いかける。
その日はとうとうジョシュアも嫌気がさしたのか、ミンギュとウォヌの部屋に張り紙を貼っておくと言い出したけど、それはひどく良い案に思えたほど。
どうせならホテルの名前と部屋番号だけじゃなくて、その張り紙には『おかえりミンギュ』とか、『愛してる』とか、『早く会いたい』とか。
そんなメッセージも付け加えてもらおうかと悩みながら、もう一度ジョシュアに電話しようかどうか悩んでいたら、電話が鳴った。
画面には、マイハニーの文字。
ミンギュが昔、面白がってそう登録した時からずっと、変更してないだけだけど、それは紛れもなくミンギュからの電話だった。
『ミンギュ?』
思わず疑問系になったのは、夢かもしれないと思ったから。
だけどミンギュは「タクシーの中、今そっちに向かってるとこ」って言った。
それだけで心臓がドクドク言う。
待ってたけど、ほんとに心から待ってたけど。身体も心も同じだけ待ってたんだって、ちょっとだけ感動する。
でもまだ少しだけ信じられなくて、「ほんとに?」って囁くように言ってしまった。誰かに聞かれたら、まるでダメみたいに。
『うん。ねぇ、もうすぐ着くから、裸で待ってて』
なんだか物凄いことを言われた気がするのに、何言ってんのって笑わなきゃいけないところだったかもしれないのに、ウォヌは気づけば「............うん」って言っていた。
なんだかまるでそれは、もうそこから2人のセックスがはじまってるみたいな感じ。
ミンギュの手が自分の身体のどこかにもう触れてるんじゃないかって思えるほど。
『愛してる』
「うん」
『すぐ行く』
「待ってる」
『もう絶対、離れたりしない』
「俺も」
なんでこんなに長く離れていられたのか、全く判らない。
ミンギュが来るまでに脱がなきゃって思うのに、手は震えて言うことをきかないし、ミンギュの声がしたスマホは手放せないし、気づけば涙は止まらないし、部屋の入口で待たなきゃいけないし。
1人ではやっぱりグダグダで、ミンギュがいなきゃ、やっぱり全然、何もかもうまくいかなくて。
部屋のロックを解除したのは自分なのに、そこにミンギュがいて思わず息をのんだ。
本当にミンギュがいたから。
身体はひと回り逞しくなっていたかもしれない。
上着すら脱ぎ切れてないその状態に、ミンギュは笑って「こっちの方がエロいじゃん」って言ったのが、直に聞いたミンギュの声だった。
手に持ってたスマホを投げ出してミンギュに抱き着けば、ウォヌのことを受け止めつつ器用にそのスマホをキャッチしてた。
お前が走ってくるのが早すぎるから、裸になる時間がなかったんだ......って言おうか、それともお前が脱がせてくれないと、1人じゃ脱げない......って言おうか悩んでる間にも、熱くて強いキスをして、その心地よい息苦しさを堪能してる間にも脱がされていた。
まだホテルの部屋の入口だっていうのに............。
The END
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