注意......
日頃から妄想を書いてますが、さらに妄想となっておりますので、ご注意ください。
クパン(両親?)と、ホシウジ(子供=小学校1年生頃)設定の301号室と、
ジョシュア(保護者)と、ディノ(永遠の5歳児)設定の302号室と、
ウォヌ(社会人)とミンギュ(大学生)の、兄弟?設定の303号室。
そんな彼らのおはなしですが、それでも良ければどうぞ............
ウジが一番小さかったけど
小学校に入る前、ホシはなんでかエスクプスにもジョンハンにも、ウジより小さい子もいるから、みんなに優しくするんだぞって諭された。
どんだけ暴れん坊だと思われていたんだか......って感じ。
でも小学校に行ってみたら、ウジより小さい子はいなかった。
子どものころは女の子の方が成長が早いのか、女の子と比べてもウジより小さい子はいなかった。さらに言えばウジよりカワイイ子もいなかった。
家に帰ってからそれをジョンハンに伝えたら、「ウジより小さくなくてもウジよりちょっとだけ可愛くなくても、女の子には優しくしなきゃダメだよ」って言われたけど、「ウジより全然可愛くないよ」と言い返せば、「それでも、女の子には優しくしなきゃダメだし、女の子にはそういうことを言っちゃダメなんだよ」って言われた。でもそういうふわっとしたことを理解するのは、ホシには難しかった。
小学校に通うまで、ウジとホシは週に何度か保育園に預けられた。それでも午前中とか、お昼寝前の時間までとか、ほかの子たちよりも早く帰ってたけど。たぶんジョンハンの仕事の都合だったんだろう。
いつだってホシとウジは一緒にいたから遊ぶ相手には困らないというのに、なんでかちょっかいを出してくる子どもたちは少なからずいて、遊んでやらないと怒ったり泣いたりと騒がしい。
中には「お前らなんて、オンマがいないくせに」という子たちもいて、母親がいないとどうやらダメらしいということを、小さいながらに気づいたりもしたけれど、でも......。
「でもうちのハニヒョンは、みんなのオンマや先生たちよりも、ずっとずっとキレイだよ」
って素直なホシは口にしてしまう......。
だってジョンハンの方が美人だし、キレイだし、キラキラしてるし、色白だし、優しいし、カッコイイし、みんなのオンマよりスリムだし、カワイイのも多分一番だよって言えば、先生たちやその場にいた誰かのオンマたちも、全員が黙っていた。まぁ事実だからだろう。
ジョンハンの都合でそんなに預けられなかったと思っていたけれど、もしかしたらそんなことがあって、預けにくかったのかもしれないと、大きくなってから気づいたホシだったけど、当時はまだ子どもだったから、思ったことは全部口にする子どもだった。
いやまぁ、大きくなってもそれはあまり変わらなかったけど......。
「好きな子ができたら、いじめちゃダメだぞ」
エスクプスにはそうも言われたけど、ホシが好きなのはいつだってウジだったし、「俺、ウジのことはいじめないよ?」って言えば、「まぁ、そうだな」ってエスクプスは笑ってた。
ウジとは一緒に小学校に通っても、教室の前で「バイバイ」をしなきゃいけなくて。
ジョンハンがウジに「ケンチャナ?」って聞けば、ウジは頷く。でもホシには判ってた。ウジが毎日心臓がはちきれんばかりにドキドキしてるってことも、いつだってホシと早く会いたいって思ってくれてるってことも。
だから休憩時間にはいつだって、ウジに会いに行く。それから時々は、授業中でもウジに会いに行く。
ホシが「ケンチャナ?」って聞けば、ウジは頷かない。
ジョンハンには頷くのに、ホシのことは、ただジッと見てくるだけ。
だから何度怒られたって、何度連れ戻されたって、ホシはウジに会いに行く。
その強い思いが勝ったのか、なんでか途中からホシはウジと同じクラスになったけど、それは大人の事情があったんだろう。
大きくなってそんな話も聞いたけど、やっぱりホシには、そういうことはよく判らなかった。
ただ横にウジがいる。それだけで満足だった。
The END
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