妄想heaven

SEVENTEEN全員でのドラマか映画が見たいな......

パク課長とオッパさん feat.愛のバカヤロー

注意......

日頃から妄想を書いてますが、さらに妄想となっておりますので、ご注意ください。

クパン(両親?)と、ホシウジ(子供=小学校1年生頃)設定の301号室と、

ジョシュア(保護者)と、ディノ(永遠の5歳児)設定の302号室と、

ウォヌ(社会人)とミンギュ(大学生)の、兄弟?設定の303号室。

そんな彼らのおはなしですが、それでも良ければどうぞ............

 

sevmin.hateblo.jp

 

パク課長とオッパさん

仕事で日本に来て4日目。
毎日電話して、ホシとウジの様子を聞いて、ハニには「愛してる。早く会いたい」って伝えて、お土産を買ってはカトクで写真を送れば「持って帰れなくなるぞ」ってすぐに返信が来て。夜にはテレビ電話でお互いのことを見ながら今日一日を語り合って。
時差が少なくて良かったって、2人で言い合って。

なのに4日目の夜、突然電話が繋がらなくなった。

日本はいい国だった。
パク課長と2人、はじめて日本に来たというのに、取引先の人が空港に迎えに来てくれて、日本人は噂以上に親切で、街中は想像以上にキレイで、ビジネスホテルはただ寝るだけの場所だって聞いていたのに、シンプルな中にも洗練されていて、普通に心地よかった。

まぁただ取引先で名乗った時には、かなり困った顔をされたけど。
無難な名前じゃないからかもしれない。
とりあえずパク課長は課長とつくから呼びやすかったのか、最初から皆から声をかけられていたけれど、エスクプスのことを呼んでくれる人は少なかった。

しかし韓流にはまりかけているという妙齢の女性が、韓国の男性は「オッパ」って言うと喜ぶらしいという情報を流してから、そこに「さん」がつけられて、それこそ老若男女、かなりご高齢な偉いんだろうなこの人はっていうおじさんからも「オッパさん」と呼ばれるはめになった。

かなり間違っているけれど、パク課長からも「もう諦めろ」と言われて、苦笑するしかなかった話をハニにしたら、電話の向こうで大爆笑してた。
まぁでも、誰でも彼でも、それこそそこらの女性も全部「ヒョン」と呼ぶディノがいるから、慣れていると言えば慣れていたけど......。

本当なら5日の予定だったのに、その予定が伸びて10日になった。
それを伝えた日の夜の出来事だったから、「何お前拗ねてんの?」ってカトクしたのに、既読にもならなかった。

朝に伝えた時には、「それでもホシとウジの入学式には間に合うから、大丈夫だろ」って言ったのはジョンハンだったのに......。

でも小さな子どもが2人もいるんだから、何かトラブルがあったのかもしれない。
慌ててジョシュアにカトクして様子を見に行ってもらったら、「普通に生きてた」ってカトクが返ってきた。

それから毎日、ジョシュアにカトクしてジョシュアに電話して、ハニから電話してって頼んでもかかってこない状態に、自分が気づかないうちに何かがあったことだけは理解した。
ジョシュアが電話の向こう側から、「で、お前今度は何した訳?」って言ったから。

付き合いはじめて僅か3日で一緒に暮らし始めてからずっと幸せだったのに、100日まであと2日って時に、2人は別れた。
その時の理由は、「エスクプスが女を家に連れ込んだから」とジョンハンは今でも言うけれど、ため息をついて暮らした3ヵ月。最初に音をあげたのはそれぞれを慰めて励まして、それぞれのため息を聞きすぎてキレたジョシュアが「お前らいい加減にしろよ」って言いながら無理やり2人の時間を作ってくれたから。

それからはずっと2人でいて、ホシが生まれて家族になって、そこにウジまで加わって4人家族になって。
子どもたちもいて、この生活が揺らぐなんてこと、ないはずだったのに。

カトクも見てくれないんじゃ、「俺、何かしたか?」とも聞けない。

今でもジョンハンと2人だけだったなら、仕事なんて放り出してさっさと帰国していたかもしれない。だけどホシとウジのためにも、しっかりと働くと決めたから。
もしも2人が勉強好きだったなら、ほかの子にも劣らないように、塾にも通わせてあげたかったし、もしも2人が勉強嫌いだったなら、ほかの子たちについていけるように、やっぱり塾に通わせてもあげたいし。

なにもかも2人分。ちゃんと用意もしてやりたかったから。
長らく子育て優先で、仕事だって内勤が多かったのを、海外出張もある部署への移動を提案された時に、ちゃんとジョンハンと話し合って決めたのに。
大学まで、行けるなら行かせてやりたいって。

パク課長は最近気軽に「課長~」ってだけ呼ばれてて、なんだか微妙な顔をしてる。でも基本日本人は優しい。
エスクプスだって人気者で「オッパさんオッパさん」と色んな人が声をかけてきてくれるし、小さいぬいぐるみやら小物をくれる人も増えた。それはエスクプスの待ち受け画面に、4人で撮った家族写真があるのを知っているからだろう。

小さめな2人があと10日ほどで小学生になると言えば驚かれたけど、韓国と日本では年の数え方が違うから。
確かにウジはクラスでも小さい方かもしれないけれど、それでもホシと2人できっと、なんだって乗り越えていってくれるはずだから。

ジョンハンの声を聞かないままに過ごした3日間。
きっと泣いてる。それでも子どもたちがいてくれるから、それが少しだけ救いだった。

 

The END
1987moji