妄想heaven

SEVENTEEN全員でのドラマか映画が見たいな......

Oh My!

 

空きすぎておかしくなりそうだ。

なんか聞いたことがあるセリフだけど、あれは「好きすぎて」だった。
今ウジが思ってるのは、「腹が空きすぎておかしくなりそうだ」だったから、似てるようで全然違う。

魔の27時。

同じ宿舎には、ジョンハンとホシとスングァンがいる。
後はドギョムも呼んだら、仲良く夜食組の復活だったけど、昨日の夜、「21時すぎにはもう絶対何も食べない」と宣言してたスングァンがいて、「俺クプスんとこに泊まりに行く~」と黙って行けばいいのになんでかそんな宣言をしてたジョンハンがいて、「じゃぁジフナは俺の部屋に泊まりに来いよ」って言ってたホシがいた。
何が「じゃぁ」なのかは、まったくもって判らないから無視しておいたけど。

あぁ、そんなことがあったから、「みんな集合、一緒に夜食食べよう」なんて言いにくいし、台所には何もなかった気がしないでもない。

ジュンがいる宿舎にいけば、きっとキッチンの戸棚あたりにジュンの隠し持つカップ麺が山とあるのは判ってるけど、その中から辛くないものを探すのは至難の業な気がする。
ドギョムが実家から貰って来た肉も確か、ドギョムがいる宿舎の冷蔵庫にあるのは知っていたけど、その肉をどう料理したら美味く食べられるかは判らないし、自信もない。

ディエイトをこの時間に起こしたら怒られるだろう。
バーノンは一度寝たら起きない。
エスクプスは............、無理だろう。何せ部屋には一緒にジョンハンがいるはずだから。
ジョシュアも夜中に何かを食べるなんてことには絶対に乗ってこない。

ここはもう、元ルームメイトなミンギュを起こそう......と決意した。
それからドギョムにも声をかけて、「夜中に食う肉は美味いはず」っていう戦略で行こうと決めた。
ミンギュの部屋にはウォヌもいるけど、チングだし、最悪どうにかなるだろう。

と、かなり勝手なことを考えてミンギュがいる宿舎までやってきたというのに、ウォヌとミンギュの部屋にはなんでかカギがかかってて、そのドアは開かなかった。
いつもなら夜中まで音楽を聴いてたりネットしてたりして起きてるドギョムも爆睡してて、全然起きてくれなかった。

誰のせいでもないというのになんだか無性に悔しいから、各宿舎のチャイムを鳴らして逃げてきたウジだった............。
しょうがないとばかりに、ホシの部屋に行く。

「なぁ、スニョア。起きてる? 起きてないなら諦めるけど、俺、腹が空きすぎておかしくなりそうなんだけど。なぁ、なぁ、なぁ、なぁ、なぁ」

いや、そこまで「なぁなぁ」言われたら、寝てても起きる気がする。

「ぉん? 来たの? 一緒に寝る?」
「違う。腹が減っただけ」
「お菓子あるよ」
「飯がいい」
「ぉん? じゃぁ、温めるだけご飯が確かあったよ。非常食用だって、こないだマネヒョンが各宿舎に配ってたやつ」
「それでいい」

ごそごそとホシが起きだしてきて、宿舎の中を進むのに、ウジがついていく。
ご飯ならキッチンに置いといてくれればいいのに、非常食用だからか、なんでか物置として使ってる部屋の段ボールの中にそれはあった。
探し出してくれただけじゃなく、ホシがちゃんとそれを電子レンジで温めてくれて、「キムチでいい?」とまで聞いて来てくれる。

「他には?」

図々しくもそう聞けば、「肉みそみたいなの、確かあるけど」と、ゴソゴソとまたどこかから出してきてくれて、結局、ホシが箸まで準備してくれた。
もそもそとウジが夜食を一人で堪能してる間にも、ホシはトイレ行ったりはしたけれど、基本は一緒にいてくれたりもして。

もしかしなくても、食べ終わったら一緒に寝ようと思っているのかもしれないが、食べて満足したウジが当然のように「お前もう寝ていいけど?」とホシだけ部屋に戻そうとしていた。
ちょっと酷すぎると思わなくもないけれど、言われたホシも笑ってたから大丈夫だろう。

しばらくして「じゃ、俺はもう寝るな」とホシがいなくなって、ウジは一人残されたけど別段怖くもなく、寂しくもなく、飯は美味いし、夜食は最高だし。
ちゃんとゴミは捨てたし、使ったものも洗ったし、食べきれなかったものは冷蔵庫に片付けて、大満足で眠りについたウジだったけど、次の日、夜中にめちゃくちゃチャイムなってなかった? なんだったのあれ、怖くない? と、各宿舎で話題になっていた。

当然ウジは素知らぬ顔をしてたけど............。

 

The END
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