23時過ぎ。カトクにホシが、今から帰るけど、ピザ食べる人~って打ち込んだ。
「何時だと思ってんだよ」byエスクプス
「この時間にピザなんて食べたら明日確実に浮腫むじゃん」byスングァン
「んん、悩む」byジョンハン
「まだ作業中」byウジ
「いらない」byディエイト
「あぁ、食べたいけど......」byドギョム
「見てから決めていい?」byディノ
「見たら食べるに決まってるじゃん。バカだなぁ」byミンギュ
「確かに。匂いで負けるな」byウォヌ
「なんでもいい」byジュン
明らかに既読スルーだろうジョシュアと、明らかにそんなカトクに気づいてないだろうバーノン。
全体的に、ピザに賛同する人間はいなかった。
特に食べるという声もなく、特にピザに対する要望もなく。
それでも誰かは食べるかもしれないと、ホシはピザを二枚買って帰った。
そうしたらなんと、まだ作業室にいるウジと、キッパリといらないと言ったディエイト以外が全員揃って待ち構えていた。
ピザは二枚しかないというのに、11人もいる.........。
「ヤー。なんでお前ピザが二枚だけなんだよ」
と、エスクプスが怒ってる。
「いやヒョン、何時だと思ってんだよって言ってたじゃん」
「そりゃ言うだろ。この時間にピザ食べるんだから」
「いやヒョン、食べるなら食べるって言ってよ。さっきのじゃぁ、食べない感じだったじゃん」
「食べるに決まってるじゃん。ピザなのに」
「............」
明日の朝浮腫むじゃんと言っていたスングァンだって、なんでか真剣にプリプリと怒ってる。
「俺の好きなピザじゃないじゃん」
「いや、お前も食うのかよ。明日浮腫むって言ってたじゃん」
「そうだよ。浮腫むけど、明日は仕事ないもん。それより、俺の好きなピザ、ホシヒョン知ってるじゃん」
「いや、食べるとは思わないじゃん。あの言い方じゃ」
「何言ってるの。食べるに決まってるじゃん。ピザなのに」
「..................」
悩むと言ってたジョンハンと、食べたいけど......って言ってたドギョムは判る。悩んだ結果の今なんだろう。
見てから決めると言ってたディノ以下、ミンギュにウォヌにジュンまでは判る。別段否定的な意見もなかったから。
なのに既読スルーなのにちゃっかりその場にいて、「ピザが少なすぎる。ケチくさい」と文句を言ってるジョシュアがいて、絶対気づいていなさそうだったバーノンまで「これじゃぁ俺の分残らないじゃん」と文句を言っている。
「いやもうみんな、食べるなら食べるって、ちゃんと言ってくれないと」
と結構ホシがまともなことを言ったというのに、その場にいた全員から冷たく、「食べるに決まってるじゃん。当然じゃん」と文句を言われる始末。
ピザは全然足りない。なにせホシは自分はしっかり食べるつもりでいたのに、その分すらないんだから。
でもタイミングよくカトクにメッセージが届いた。
「今から帰るけど、ピザ追加する?」ってウジから。
全員のカトクの雰囲気を見て、現在の状況を予測済だったかのようなその内容に、全員が「ウリジフニ万歳」だとか「天才プロデューサー様」だとか、「ヒョンさすが」とか、なんでかウジの株が爆上がりしてた。
ピザが三枚追加され、謎にチキンも追加され、ディエイトを除く全員で明日から頑張ろうと誓うことになった。
ホシだけは、「なんだよぉ~」ってちょっとだけ怒っていたけれど、ウジの買ってきたピザの半分以上はホシが過去に美味しいって言ったことがあるものだったから、すぐに機嫌は直っていた。
当然そこにはスングァンの好きなピザもあったし、ジュンのためのとびきりスパイシーなピザもあったりして。
たぶん明日は全員で、スングァンを先頭に浮腫みをとるためのストレッチをすることになりそうだけれど............。
TheEND
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