妄想heaven

SEVENTEEN全員でのドラマか映画が見たいな......

愛はあるけど feat.愛のバカヤロー

注意......

日頃から妄想を書いてますが、さらに妄想となっておりますので、ご注意ください。

クパン(両親?)と、ホシウジ(子供=小学校1年生頃)設定の301号室と、

ジョシュア(保護者)と、ディノ(永遠の5歳児)設定の302号室と、

ウォヌ(社会人)とミンギュ(大学生)の、兄弟?設定の303号室。

そんな彼らのおはなしですが、それでも良ければどうぞ............

 

sevmin.hateblo.jp

 

愛はあるけど feat.愛のバカヤロー

研修期間が終わり、休暇とは名ばかりの資格取得のための期間が設けられていたけれど、ウォヌは研修期間終了までの間に、必要な資格はすべて取得し終えていた。
だから研修期間終了翌日には、当然のように帰国の途についたウォヌだった。

でもやっと戻って来たというのに、飛行場で待っても待っても自分の荷物が出てこなくて、なんでか自分の荷物が別の国に行ってしまったと聞いて、それは全部、今ここにミンギュがいないからだってことに気が付いてしまった。

本当は先に家に帰ってミンギュを出迎える気でいたけれど、なんだかそれも面倒になって、ウォヌはそのままターミナル内のホテルで自分の荷物が戻って来るのを待つことにした。

二年前。いや実際にはそれほども経ってない。でも正確には覚えてない。
とにかくだいたいそれぐらい前。

海外研修に行くことになったウォヌが「愛があるから」って言葉を口にした時、珍しくもミンギュはかなりバカっぽい顏で驚いていた。
有機物でも無機物でもないくせに、身体の中に生きる素みたいなエネルギーを作り出す「愛」ってものは、ミンギュと暮らし始めた頃はウォヌのことをひどく悩ませた。不思議で、不確かで、いつ消えてしまうのかも不安で。でもミンギュの「愛」はいつだってウォヌの周りにあって、暮らしの中のあちこちにあって、それに慣れてしまえばミンギュに出会う前に一人で生きていたことが逆に不思議なほどだった。

だってウォヌの食べるものも着るものも、暮らす場所の隅々までをも、ミンギュはその「愛」であふれさせたから。

特に反対はしなかったけど、時折ミンギュは「いや、愛はあるけど」って呟いていた。
でも結局、研修先の場所を特定したのもミンギュだったし、パスポートをウォヌの部屋から探し出したのも、期限を確認したのも、持って行く荷物を整えたのも全部ミンギュだったし............。

「離れてても平気だけど、エッチできないのは辛いかも」

そう呟けば、朝から押し倒されたりもして、海外研修前の諸々準備のためにとった有給だったのに、一日中ベッドで過ごしてしまったりもしたけれど......。

本当は語学研修の期間は一緒にミンギュもロンドンに来たらいいのにと言ったら、「研修先はロンドンでもメルボルンでもなくて、ブリスベンだけどね」と言われたけれど、「最後にンがつくところが似てるじゃん」と言えば笑われた。
それなら「ペキンだって、プサンだって、ニホンだってそうじゃん」って。

あぁでも長い休みになったら遊びに来たらいいって言ったのに、きっとミンギュはウォヌが「愛があるから」って言った時には、決めてたんだろう。

「ヒョン、俺も行ってくる」

ウォヌが明日、国を離れるって日。ミンギュが帰ってきてそう言った。
全然それだけじゃわからなくて「どこに?」って聞こうとして、坊主頭にしてきたミンギュを見て、聞かなくても判ってしまった。

愛があるから。そう言った時に何度も、「愛はあるけど」って言ったミンギュの気持ちが、判ってしまったウォヌだった。

だっていつかは送りだなきゃいけないって判ってた。
でも、まだもう少し先だと思ってた。
誰だって行くし、どうしたって逃れられないのも事実だし、淡々と過ごせば終わるものだってことも判ってるけど、それでも胸が締め付けられる。

それでもこの期間、海外にいたから過ごせたのかもしれない。
だって戻ってきたらこの体たらくで、ミンギュがいなけりゃ、物事は何もうまく進まないような気がするから。

早く会いたい。それから、たくさんエッチをして、それから、ミンギュの作るご飯を食べて、それから、一緒にシャワーして、それから............。
それから、ミンギュと一緒にあの家に帰りたい。

 

The END
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