注意......
日頃から妄想を書いてますが、さらに妄想となっておりますので、ご注意ください。
クパン（両親？）と、ホシウジ（子供＝小学校1年生頃）設定の301号室と、
ジョシュア（保護者）と、ディノ（永遠の5歳児）設定の302号室と、
ウォヌ（社会人）とミンギュ（大学生）の、兄弟？設定の303号室。
そんな彼らのおはなしですが、それでも良ければどうぞ............
気分じゃない feat.愛のバカヤロー
二週間後にはホシとウジは小学校に通いはじめる。
これまでは週に何度か保育園に通う程度だったから、毎日毎日学校に通うことになるなんて、ちゃんとできるかと不安で不安でしょうがないのはジョンハンばかりで、「学校に行ったらちゃんとジャンプする～」とすでに謎なルールを覚えてるホシと、自分の名前がいっぱい書かれた持ち物を、なんでか部屋中に並べまくってご満悦なウジは楽しそうに過ごしてる。
とりあえず毎日同じ時間に起きる練習をしてるというのに、起こす前からテンション高く起きてるホシと、まったく起きないウジと。
テンション高すぎて全然座ってご飯を食べないホシと、抱えて起こしてきて口にものを放り込んでも寝たままご飯を食べてるウジと。
さっさと自分で好きな服を選んで着替えるホシと、当然ながら半分まだ眠っててジョンハンに手伝ってもらいながら着替えるウジと。
あとはハミガキして顏を洗って荷物を持って出かけるだけって時になって、なんでかホシが「ウジと同じ服じゃない」とグズりだす。自分でさっさと服を選んだっていうのに。
しょうがないとばかりにウジと同じ服を出してやれば、「同じ色じゃない」とまたグズりだす。
「買う時にこれはお前が絶対青がいいって買ったやつだから、同じ色のはないよ」
そう言ったって、「ウジと同じじゃない～ウジと同じじゃない～」とジタバタしながら泣き始めるから、根負けして二人一緒の服を出してきて、またしてもウジの着替えを手伝って、ホシは同じ色に満足したのか一人で着替えてる。
あぁ、一人で着替えてるところを褒めてあげたいけれど、その前の行動が残念すぎて褒められない。
どうにかハミガキをさせて、顔も洗って、ちゃんとお揃いの靴下も掃かせて玄関まで連れてきて、さぁ靴を履いたらってところになって、なんでかホシが「お外いく気分じゃない」とか言い出した。
思わず子ども相手「ぁあ？」って言いそうになったジョンハンだったけど、「ホシや。学校は気分で行かなくていいもんじゃないんだよ」ってとりあえず諭してみる。
ウジは黙って靴を履こうとしているけれど、なんでか一人で履くとうまくいかないのか、履いては脱いで、履いては脱いでを一人で繰り返してる。
見れば右と左を間違えているもんだから、履いても履いてもスッキリしないんだろう。
あぁ、鈍くさい。
一人で頑張ってると褒めてあげたいけれど、なんでもホシが早い分だけ、ウジが遅く見えてしまう。
「でも嫌ッ。気分じゃない」
そしてもう一匹、いやいや、もう一人は頑なに嫌がっている。
誰に似たんだこのワガママ小僧め......とかは思うけれど、自分だって気はしないでもない。
だってクプスが手を伸ばしてきた時に、「気分じゃない」って断った記憶があるから。
あぁ、絶対それを、見られたか聞かれたかしてたんだと、朝からちょっとだけ凹むけど。
「じゃぁホシは一人でお留守番する？ 今日は練習だから、学校の入口まで行ったら帰りは公園行くつもりだったのに」
そう言えば、さっきまでの頑なさが嘘のように、靴を履いてさっさと玄関を出て行こうとするホシがいて.........。
当然ウジはまだ靴を履いて脱いでを繰り返してるから、左右の靴を取り換えて靴を履くのを手伝ってやる。
「ホシやッ。ちゃんと自分のカバン持ってッ」
勝手に行ってしまいそうになるのを引き留めて、カバンを持たせる。
この練習をここ最近ずっと続けてるというのにスムーズに行ったことは一度もない。
ひとまず今日は予定通りに家を出たというのに、そこでウジが「トイレ行ってない」って言い出して。結局すぐに家の中へと逆戻り............。
ジョンハンの方が不貞腐れて、もう今日はゴロゴロしたい......とか、思ってしまったほど。それでもどうにか出かけたのは、ホシとウジが二人で学校にちゃんと通えるようにしたいから。
本当なら毎日、二人が慣れるまではジョンハンが一緒に送っていくつもりだったけど、それは難しいかもしれないから。
浮気男は、もう五日も帰って来ない............。
TheEND
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