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SEVENTEEN全員でのドラマか映画が見たいな......

エスクプス、水陸両用車を手に入れる

LEFT&RIGHT


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エスクプス、水陸両用車を手に入れる

なんだかんだ言って、最終的に一番得をしたのは、エスクプスだっただろう。
なにせ、水陸両用車を手に入れたから。
しかもジープみたいな見た目のシュっとした感じのじゃなくて、なんでか観光用みたいなでっかいやつで、これなら余裕で13人で乗れる......と喜んだのは言うまでもない。

一緒に戦いたかったし、一緒に誰かを守りたかったし、できれば暗躍したかったし、カッコよく決めセリフとかも言いたかったけれど、それでもあの日、スングァンと一緒にいられたことが一番嬉しかったから、それについてはあまり文句もない。

それにことが終わってみたら、ウォヌもウジも別々にだったけれど、久しぶりにエスクプスのもとを訪れてくれた。リアルな世界で突然スングァンを寄越したことへの詫びのつもりなのか、「今回は色々ごめん」って謝ってくれたウォヌに、「ヒョン、ありがと」ってお礼を言ってくれたウジに。

まぁでもヘンガレの世界では、水陸両用車に乗って出かけようと皆に言えば、何故か全員が微妙な顔をしていたけれど。

ジョシュアは「いいよ」とか言いながらも、なんでか救命胴衣を着て現れた。
ジュンはどこで手にいれたのか、ダイビング中に使える水中スクーターの小型版を持ち込んできた。
ウォヌは逆に、人間一人は支えて飛べるというドローンを用意してきた。
ホシは普通にシュノーケリングセット。足フィレ付き。

もはや、水陸両用車がいつ沈んでもどんと来いと言わんばかり......。
まぁ車はよく壊すけど、それでもさすがに、水陸両用車をつぶしたりはしないだろう。

ディエイトとミンギュとドギョムは普通の恰好に普通の状態であらわれたけれど、実は海水パンツをすでに履いていたりして。いざとなったら泳ぐから大丈夫だという。

ちょっとだけムムムムとなったエスクプスだったけど、素直なマンネラインの三人は、「ほんとに水陸両用車だぁ。わぁぁぁぁ」って楽しそうにやってきて、かなり無理やりな棚ぼたで手に入れたそれを、しかもエスクプスなんてなんの努力もしてないっていうのに、「クプスヒョン凄いッ」とただただ喜んでくれた。

あぁ、さすがマンネラインは素直でカワイイ......と思っていたのに、「お前ら何の準備もして来なったの? クプスヒョンの車なのに?」とか余計なことを言うミンギュを前にして、スングァンとバーノンとディノが普通の顔して「そんな訳ないじゃん。クプスヒョンの車に乗るのに」とか言い出した。

「俺ら、いざとなったらウジヒョンが世界を止めるって言ってくれたから、乗るんだよ」

と、かなり謎なことを言い出した。
まぁ、ヘンガレはゲームの世界だから。それぐらいは簡単なのかもしれないが、たかだか水陸両用車なのに......って感じ。

まぁその十数分後。水陸両用車の中。

「は? ま、待って待って待って待って」と煩いのはホシだった。
「冗談でしょ?」と叫んでたのはウォヌ。
「............」言葉を失っていたのはジュンで、「俺がせっかく手にいれたのに......」と呟いてたのはジョシュアで。

「水陸両用車って、こうなんていうか、なだらかな坂道を川とか海に向かって入って行くのを想像してたけど、違うんだね」

普通のトーンでそう言ったのはディエイトだったけど、「ヒーーーーー」って叫んでるミンギュに、「あーーーーーー」って叫んでるドギョムに。

まぁそうだろう。なにせエスクプスは、橋の上から海に向かって水陸両用車でダイブしはじめたから。

「行けんだろ?」って言いながら。
いやたぶん、行けないだろう............って誰もが思っていたけれど、時すでに遅し。
いやまさかのダイブ。しかもそんなところから。
沈むかもとは思っていたけれど、沈む以前の問題で、マンネラインの三人が「ウジヒョンッ」って叫んだけれど、「いや、いやいやいやいや。どのタイミングで止めるよコレッ」と、さすがのウジも引きつっていて。

そんな中、なんでか大爆笑してたのはジョンハンだった。

 

The END
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