「センイルチュカヘ~」
誕生日の日。皆で祝ってくれて、ハグしてくれて、歌ってくれて、ワーワーギャーギャー。
ボノニと誕生日が一緒だから、ケーキも2つだけど、なんだか幸せも2倍あるような気がする。
もはやそこで泣きそうになって、笑われて。
ボノニとスングァンが「大好き」と「愛してる」で言い合いをしてるのを見てるだけでも泣きそうになって、「どこに泣きのタイミングがあるんだよ」とディエイトにツッコまれつつも、「幸せしかないじゃん」と言えば「まぁね」とミンギュが同意してくれて、それにもまた嬉しくて泣きそうになって、やっぱり笑われた。
「今日だけでいいから、世界で一番カッコイイのは?って聞いたら、お前って答えてね」
自分の誕生日だからそれぐらい許してくれるだろうと、お願いしてみる。
お願いしちゃうところがお前らしいと、ハニヒョンが笑いながらも、「俺にとっては、お前はいつでも一番だけど?」って言ってくれる。
「えぇい、ヒョン。またそんなこと言って俺を騙そうとして」
騙されないぞと構えてみせたら、「ほんとだって」と笑われた。
それから、ちょっとだけ寝た。幸せすぎて興奮して寝られないだろうと思ったけれど、迎えの車が来るまでの間のちょっとの時間でも仮眠しておかないと持たないぞと言われて、仕方なく横になったら瞬間で寝てた。
「ドギョマ。起きろ。あと十五分で出るぞ」
寝た次の瞬間には起こされた気持ちでも、二時間は寝たかもしれない。
ウォヌヒョンに起こされて、頭ボッサボサのまま車に乗り込めば、どこに向かうかも判らないけれどどこかに向かってる。でも車の中でも、スタッフヌナたちに会えば何度も何度も「おめでとう」と言って貰えて、忙しい中でも幸せな一日だった。
「世界で一番カッコイイのは?」
そう聞けば、ホシヒョンが当然のように「ドギョマ~!」と答えてくれるから。
楽しいがマックスになったら、泣けてきた。「お前はまた」とディエイトとミンギュが笑ってたけど、気づけば一緒にいてくれるチングの存在に、また泣けてきた。
「幸せすぎると泣けるんだって」
今日一日、何度も何度もボノニの顔を見るたびに、すれ違うたびに、ハイタッチして喜んで、ハグしあって。同じ誕生日なんてテバすぎると感動しあって、それもまたマックスになったのか泣けてきた。
「世界で一番俺のことスキだろ?」
今日は誕生日だから、「大好きヒョン」って言ってくれればいいのに、マジメなディノは「世界で十ニ番以内は確実なんだけど、ダメ?」って聞いてくる。天然なボノニは「なんで十二番以内?」と不思議な顔して聞いて、「だって俺ら十三人で、俺はマンネなんだよ」とディノに言われてたけど、多分判ってないだろう。
「ねぇねぇシュアヒョン。世界で一番、俺、カッコよくない?」
軽く「お前が一番カッコイイよ」って返してくれるだけで十分嬉しいのに、シュアヒョンは時々、わざとじゃないかと思うぐらい、ドギョムのことを泣かしにかかってくる。
「カッコイイ.........。世界で一番かは判らないけど。でもお前は俺たちの、パワースポットかも。いつもありがと」
大抵は笑ってて、時々はブラックで。それなのに、なんでか嬉しい言葉をくれるからまた泣けてくる。
誕生日が終わる十五分前ぐらいまで、おめでとうって言われ続けて。ボノニとも言い合って、笑って笑って時々泣いて笑われてまた笑って過ごした一日だった。
やっぱりボノニと二人一緒だから、倍以上楽しくて、幸せだったかもしれない。
だって幸せしかなかったから。幸せすぎたから。
The END
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