鳩と1年暮らす VS 鳩で1年暮らす
神様が夢の中に現れて、鳥にしてあげようと言った。
ミンギュは背が高いのに、高いところが苦手だったから、飛ばない鳥にしようと思った。
飛ばない鳥と考えて、一番に思い浮かべたのはクジャクだった。
キレイだし。
でも頭の中にクジャクは浮かぶのに、その名前が出てこなくて......。
あんな感じ、こんな感じと頑張って説明したけれど、結局、最終的にはダチョウになっていた。
まぁ、飛べないところも、デッカイところも似てるけど、キレイではないかもしれない。
タカになりたいって言ったのに、トンビになったのはエスクプス。
ヒヨコになりたいって言ったのに、ニワトリにされてたのはジョンハン。
カナリヤになりたいって言ったのに、インコになってたジョシュア。
鳥だって言ってるのに、虎になりたいと言い続けて神様を怒らせたのか、アホウドリになってたのはホシで。ジュンはカラスに。ウォヌはコウモリに。ウジはスズメに。
ドギョムは安定の鳩。ディエイトはハチドリ。スングァンはフクロウ。バーノンはハヤブサ。
そしてディノはヒヨコに。やはりディノはジョンハンの赤ちゃんだからなのかもしれない。
全員鳥になって落ち着いたというのに、ちっちゃいスズメのウジが一言。
「コウモリって鳥だったっけ?」
The END
笛 VS メイクボックス
無人島で1カ月暮らす。
ウソのようなホントの話で、13人で送り込まれてしまった。
恐るべしGOING SEVENTEEN。
最初は色んなことにビクビクしてたけど、慣れるのに僅か二日。
ミンギュがさっさと暮らしを整えていくもんだから、快適さを感じるまで五日。
楽しみ出したのは、一日目から。
ただ気にしてたのは日焼けぐらいだろうか。
「無人島なんて、凄いよなぁ」
しみじみとエスクプスが言う。かなり寛ぎながら。
キムミンギュさえいれば楽勝と信じてる人だから、それほど苦労はないんだろう。
コンビニがあれば、後は完璧なのに……とか、そりゃ全然無人島じゃないじゃん......的なことを誰かが言って、全員で笑う。
帰ったらコーラをたくさん飲もうと言えば、あぁ、思いだすだろと全員で文句を言う。
笛なんてなくたって、誰かが歌えば誰かが踊って、手を叩いて。叩いて。叩いて。
やっぱり歌うのが好きだって気づいて。
13人一緒なら、どこででも幸せでいられるんだと気づいて。
笑って、笑って、笑って。歌って、踊って、笑って、話して。
一か月なんて、あっという間で。
笛もメイクボックスもなかったけれど、何の問題もない一か月だった。
The END
昼の練習 VS 夜の練習
珍しく朝早く起きて練習室に行けば、ホシが踊ってた。ジュンの目撃談。
夜の練習室には絶対にホシがいる。ディノの証言。
昨日と同じ服で踊ってた。スングァンが見ていた。
いつも頑張っててエライよな。ジョシュアからの誉め言葉。
着替えて風呂入ってこいって。ウジからの文句。
ホシの踊りがセブチを支えてると思う。エスクプスの正直な気持ち。
踊りすぎて飽きないの? ミンギュの疑問。
好きにすればいいよ ディエイトの放置プレイ。
俺も歌い続けられる DKの謎な張り合い。
へー。興味のないウォヌ。
へ? 時々トボけてるジョンハン。
ん? 何も気づいてないバーノン。
朝も昼も夜も踊ってるホシのことを、それぞれがそれぞれに見てる。そして思ってる。時々は気づいてない人もいるけれど。
あぁでも同じように、会社との交渉を地味に続けているエスクプスの姿も、ほとんど寝ずに作業を続けるウジの姿も、みんな見てるし知ってる。
ジョンハンが全員を気遣う姿も。ジョシュアが素っ気ない素振りでいても困ってる誰かにはすぐに気づくことも。
頑張ってるそれぞれが、宿舎に、スタジオに、練習室に、テレビ局に、移動車の中に、舞台の上に、カメラの前に立ってるってことを。みんながみんな知ってる。
だから今日もホシは踊り続ける。自分にはこれしかできないと、これだけは譲れないと、朝も昼も夜も、踊り続ける。
The END
論理ナイト(Debate Night)#2......
今回のおはなしの元は、GOING SEVENTEEN 2019 EP.20より。
いや、ありがとう。THE8氏の「ドギョムゴー」が聞けただけで、幸せでした。
ということで、今回も超超超超ショートな、おはなし。まぁ秒で書いたからね。そして細かいことは気にしない気にしない。
[SEVENTEEN] GOING SEVENTEEN 2019 EP.20 논리나잇 #2 (Debate Night #2)